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2021.07.26

救急救命科

『 スチューデントラリー2021開催! 』

こんにちは、学科長の大野です。

本日より学生さんはお盆明けまで夏季休暇期

間となります。

なお2年生の一部は本校の管轄である尾三消

防本部で救急車同乗実習を実施しています。

当然ではありますが新型コロナウイルスワク

チン接種などの感染拡大防止と感染予防を十

分に注意して対応しています。

先週火曜日(7月20日)に2年生はシミュレ

ーション実習の集大成である「スチューデン

トラリー」を開催しています。

全4症例を3~4チームで知識と技術を競い

合い、教員で評価を実施していますが・・・

本来であれば各ステージを用意して全員が救

急救命士役として隊長役を経験する予定でし

たが、ココでも感染拡大防止と感染予防を目

的にやむを得ず代表者によるZoom配信に切替

えています。

この各ステージの事例は開始直前まで119番

通報時と同じように内容は伝えず、直前に病

態などを知り、判断することになります。

つまり・・・

幅広い各種アルゴリズムの理解とトレーニン

グの成果と反省が日々蓄積しておかなければ

対応できません。なお事例内容は下記の通り

となります。

1.心肺停止Ⅰ事例

67歳の男性。胸痛による心肺停止事例。

静脈路確保とアドレナリン投与を実施して自

己心拍再開後の評価がキーポイントとなりま

す。

2.外傷救護事例

20歳代の男性。交通事故による骨盤骨折事例。

早期搬送を目的とした観察と評価を迅速に行

い、骨盤固定具を用いるとともに増悪するシ

ョックに対する処置がキーポイントになりま

す。

3.内因性救護(熱中症)事例

17歳の男性。部活動中の体調不良事例。

意識障害を伴っているために原因検索を行い

つつも早期搬送を心掛け、必要に応じた処置

がキーポイントになります。

4.心肺停止Ⅱ事例

80歳の男性。食事中の窒息事例。

気道異物を早期に除去し、気管挿管などの処

置を判断し、迅速に対応する点がキーポイン

トとなっています。

基本的な知識と技術に加え、シンプルな判断

力を評価しています。

各学生さんも基本的な処置や観察と評価の習

得は得られていましたが、情報を得るための

「問診」と、その情報から得られた情報を分

析し、適切な判断に反映させていく「臨床推

論」がもう一歩という印象がありました。

しかし1年前とは見違える救護活動を展開し

て、現段階では素晴らしい救急隊の活動を行

っていました。

最後は翌日、フィードバックと表彰式を行っ

ています!!

2年生は夏季休暇後に臨床実習の事前研修と

なります。今回の経験で得られた成果と反省

を次の教育で活かしてほしいです!

まずは皆さん、おつかれさまでした。

 

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