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2021.09.13

救急救命科

『 9.11と映画紹介 』

こんにちは、学科長の大野です。

先日は9.11同時多発テロ事件の発生から20

年間という個人的な節目を迎えたように感じ

ました。

現在、本校の在校生のほとんどが20歳以下で

この事件をリアルタイムに実感できていない

いことになりますが、あの衝撃を風化させる

ことなく、考えることを大事にしてほしいで

す。

当時、343名の消防隊員たちの命を奪われて

いますが、災害現場ではひとりでも多くの命

を救うためにビルの上層階へと隊員たちを送

り込んでいたと伺っています。

同時に「彼らは自らの命を危険にさらし、究

極の代償を払った。他の人が生きられるよう

に自分の命を犠牲にした」と現場活動を行っ

ていた消防官の方が証言していますが・・・

「市民たちを避難させてからでも隊員全員を

避難できると考えていた」とも聞きます。

消防官としての使命感とともに生きて帰るこ

との重要性と重みのある言葉だと感じていま

す。

さらには「9.11関連病」として発がんなど

の健康被害で10万人以上、心的外傷後スト

レス障害などで42万人以上の方々が現在も

苦しんでいると伺います。

個人的には「教育機関」として過去の災害

医療を学生さんに伝えていくことは非常に

重要なことであると実感していますが、私

自身の語彙不足もあり、うまく伝わってい

ません。

そこで私がよく紹介している映画のひとつ

に「ユナイテッド93」があります。

テロでハイジャックされた4機のうち、唯

一目標に達しなかったユナイテッド航空93

便の運命を描いた作品ですが・・・

じつはこの映画は有名な俳優さんの出演は

全くありません。

そのかわりに当時の乗客のそっくりさんが

出演している再現フィルムに極めて近い映

画でもあります。

このテロでは消防官以外の方々の使命感が

存在し、その想いを重く感じずにはいれま

せん。

この9.11同時多発テロ事件では歴史的、

政治的、民族間の抗争、異文化などの様々

な背景を学ぶべきと思いますが・・・

学生さんに使命感を求めるのは酷な事かも

しれませんが、救急救命士をめざしている

のであれば、少しでも考えてほしいことが

あります。

「自らのいのち」「救うべくいのち」の両

方です。

私個人も明確な答えのないテーマではあり

ますが考えることが大事であると感じます。

余談ではありますが・・・

本日(9月13日)から2年生の一部が臨床

実習として医療機関で実習を行わせて頂い

ています。

知識、技術の修得も大事であると思います

が、個人的には「倫理感」に関することも

学習してきてほしいです。

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