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愛知県稲沢市にある立部神社。現在、その神社の総代を務めています。
7月の最終土曜日に神事『こがし祭り』が行われます。
「こがし」とは麦を粉にしてお団子にして焼いたものだそうです。
由来は「たとえ米が食えない時も、¨こがし¨を食ってでも、この祭りをだけは絶やすな」この伝統を受け継いだ牛頭(ごず)天王由来の夏祭りだそうです。
簡単に言うと五穀豊穣祈願の神事です。
祭り実行にあたって裏方としてのお仕事もけっこうあるんですよね。
まずは祭りの1週間前に神社の入り口と裏口に2本づつの計4本の旗を揚げます。
次に2日前になったら地域住民総出で山車に飾る花を作る「花切り」を行います。
びっくりするくらいの量を作成します。
手伝ってくれた子供にはお菓子詰め合わせやジュース、大人には酒やつまみを出して労いを行います。
当日は、日が落ちてから行う神事に向けて、朝の6時30分から神社の役員が集まって掃除や拝殿の準備を行います。これからもっと飾り付けを行っていきます。
今度は地域住民総出で山車の飾りつけです。山車は2台あります。
先日作成した花を、切り落とした葉っぱ付きの枝に括り付けて山車に枝を固定します。
見て分かる通り、大小様々な提灯を山車に取り付けます。この時、中にロウソクをセットします。
稲沢市が誇る無形文化財である日下部太鼓保存会の皆さんが、山車の2階に搭乗し演奏を行います。
今回は稲沢市のマスコットキャラクターである「イナッピー」も祭りに参加してもらいました。
中日新聞の記者の方も来訪して頂き、自分はインタビューも受けました。
昨年度は稲沢CATVなども取材に来ました。
午後6時45分。夕方になり、少しづつ空も暗くなってきたので本格的に祭り(神事)の準備に取り掛かります。
山車の提灯の中のロウソクに火を灯し、辺りが幻想的な雰囲気と空気に変わっていきます。
拝殿の中の準備を整えて、鯛やお餅、野菜、米、酒、乾物、果物などのお供えを用意して、御幣を作成し、
灯明に火を灯します。さらに神事用の日下部太鼓の準備をして、神主さん、禰宜さんのお迎えをします。
拝殿の中には神主さん、禰宜さん、市長、区長、宮総代(T)といった限られた人だけしか入れません。
これから地域の安全や五穀豊穣を祈って神聖な祝詞があげられます。
午後7時45分。祭りのメインイベントの山車引きが始まりました!
イメージ的には大阪のだんじり祭りを想像してもらうと分かりやすいです。(規模が違いますけどね^^;)
太鼓、笛の音と共に安全を確認しながら先頭の綱を引いたり、押したりして山車の引き回しを行います。
写真の左を見ると・・・何気にイナッピーが山車を引いてますねw
総代であるミスターTは神社の安全管理・火の管理を行う為に社務所でお留守番です。。
小さな町の小さなお祭り。地域住民のみで400年の歴史がある神社の神事として長い間受け継がれてきました。
昨今は核家族、他人への無関心が問題となっていますが、こういった地域住民が力を合わせて行う行事というのは人と人との繋がりが大事であることを強く実感させられます。
今年度、昨年度と神社の役員ということで色々と準備したり、実行したりと大変なことが沢山ありましたが
地域の知らなことを知ることができた良い機会となりました^^
みなさんも地域の行事やイベントがあったら是非参加してみて下さいね!
色々な発見ができて良い刺激になりますよ^^
ミスターT
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