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2022.01.19

臨床工学科

影のできない不思議なライト

最近、多くの医療系ドラマが放送されていますがその際、手術場面が登場することがあります。

そこには多くの医療機器が登場しますが、その1つに手術視野を見やすくするためのライトがあります。それが「無影灯」です。

無影灯はその字の通り、影が作られない灯りです。

通常のライドを使用すると、手術をする際に執刀医や助手、機器出しスタッフなどの手が手術部位に影が出来てしまいます。そのため手術の妨げにならないようにするため無影灯が必要となります。

最近の無影灯はハロゲンタイプからLEDデバイスを使用することで発熱を抑制するタイプが主流になりつつあります。

無影灯は光源を複数に配置することにより一部の光源からの影が出来ても、他方の光源が

影が出来ないように照らします。そのため無影灯の支持アームはある程度の可動域があり照らす方向・角度を変えることも可能です。

また、手術中に万が一停電が起きた際に手術部位の視野の確保が出来ないと多くの弊害があるため、無影灯は病院電気設備の安全基準では「無停電非常電源」に分類されており、停電が起きた際も瞬時にバッテリーに切替えられ、常に点灯した状態となります。

臨床工学技士は手術室の医療機器管理を行うため、機器的安全と電気的安全面からの日常管理を行っています。

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