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基礎医学実習にて人間の構造に近い“ブタの心臓”を解剖して構造などを学びました。
心臓の外観はずっしりとした質感、押してみた弾力、まさに筋肉の塊です。
中の構造は4つの部屋に分かれています。
それぞれ出ていく先は違っていて、その構造も特徴があります。
全身から心臓へ戻ってきて一番初めに入る部屋を“右心房”といいます。その次は、“右心室”、肺への血流を送り出す部屋です。やや厚みの圧筋肉の壁を持っていて、体の前側にあります。
4つの部屋の違いを観察するだけではなく心臓内部の観察も行います。
心臓にはポケット状の弁もあります。とても頼りなさそうな薄い膜で、気を付けて観察しないと見逃してしまいそうです。
弁は心臓が送り出した血液が逆流しないように、ポケット状に膨らんで機能します。この弁がぶつかる(閉鎖)時の音が聞こえていると知るとさらに驚きが大きくなりました。
また、弁を支えている腱索(けんさく)をひっぱってみます。かなり強い力を加えないとちぎれません。その腱索の細さと強度に驚いていました。
教科書で見る心臓のイメージと随分違っているようで、興味深く観察していました。
中には、心室内の様子を見て不思議そうに“なぜこんなにもぼこぼこしているのだろうか”と疑問を持つ学生もいました。
疑問を持って学習に取り組む姿勢は、今後の成長につながります。
“百聞一見に如かず” こんな言葉が頭に浮かぶ光景の実習でした。
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