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2020.12.06

臨床工学科

心臓からの情報をキャッチ!~心電図計測実習

入学して何回も授業で勉強している心電図を実習として行いました。
今回は、『何をしたら、どんなことが起こるか』を班ごとで計画し、実行してもらいました。

学生のアイディアは面白い発想でした。
“笑う” “寒さに耐える” “激しい運動をしてみる” “背中で測定してみる” “右側に電極を貼ってみる” などです。どういった結果が予測できるのか考えて計画を立てていました。

それぞれの班ごとに心電計も違います。被験者(体格)も違います。
班ごとにどんな結果が出るのでしょうか。
測定結果を班ごとに分析します。

“右側だと電位が低くなるから心臓は左に配置している”
→当たり前のことですが、電位の高さから証明されました。

“運動するとR波どうしの幅が狭くなる(心拍数が多くなる)”
→経験で知っていますが、波形で見るのは初めてです。

“寒さに耐えながら心電図をとるとギザギザ(筋電)が入って波形がわからない”
→心電よりも筋電の電位がはるかに大きいと証明されました。

当たり前のことを心電計という道具を使って証明していきます。

1924年にドイツのウィレム・アイントホーフェンが「心電図のメカニズムの発見」の功績によりノーベル生理学・医学賞を受賞してから96年。
レポートの中で学生が『心電計の発明者はすごい技術を発見した』と感想を書いていました。
発見されてまだ100年、新しい発想でさらに進化する可能性もあります。

まずは、基本をしっかり勉強し理解することが大切です。

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