東海医療科学
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臨床工学技士は血液透析におけるバスキュラーアクセスへの穿刺を行うことができます。
また、2021年の医療法一部改正による業務拡大に伴い、手術室または集中治療室にて輸液ポンプ・シリンジポンプでの輸液を行う際の静脈への穿刺も行えるようになりました。
まずは穿刺に使用する針について理解していきます。 針は大きくわけて2種類あります。「翼状針」「カテーテル留置針」です。 翼状針は穿刺をする際に把持しやすいため穿刺が行いやすい利点があります。 カテーテル留置針は穿刺後に内筒の金属針を抜くことで、カテーテル(柔軟性あり)のみが残り体動があっても血管を傷つけるリスクが少ない利点があります。 これらの針は患者さんの状況によって使い分けます。
学生は穿刺を初めて行うため血管に見立てたチューブを目視で確認しながら、穿刺する角度、刺した際の抵抗を理解していきます。 血液に見立てた液を流した模擬血管を用いて穿刺練習です。
今回使用しているのは坂本モデルの「装着型静脈注射トレーナー I.V.Pad」です。 また、透析用の血液回路と血液ポンプをつなげてポンプを回すことで、模擬でありながら血管と同じような拍動を感じることができます。 穿刺が成功すると針から逆流も確認できます。
最終的には消毒から穿刺方法、穿刺針の固定までの一連の流れを理解していきます。 今回穿刺したのは模擬血管ですが、医療現場では実際の患者様への穿刺となります。 臨床実習では医療スタッフの穿刺技術の見学を行いながら、今回の実習内容を含めてさらなる理解をしてほしいと思います。
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