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2022.06.27

臨床工学科

透析患者さんによる特別講義実施

本日の血液浄化療法の授業では、透析患者さん2名を迎えての特別講義です。

透析患者さん自身の透析導入に至るまでの経緯、家族との関係を始め、現在の透析治療の実際について話をして頂きました。

教員自身、臨床現場で働いていた時はカルテなどを通じて既往歴や同居家族について知る機会はありますが、今回の様に実際の透析導入に至るまでや家族のサポート、導入に至る際の患者さんの気持ちを実際に聞くことはありませんでした。

すべての言葉に説得力があり、「眼が見えにくい事は不自由だけれども、不幸ではない」との言葉が特に印象に残ります。この「不幸ではない」との背景には家族のサポートや治療に携わる医療スタッフの支えがあり、日々の透析生活の中で健康な人よりも人一倍幸を感じられ笑顔でいられることと学生に伝えていました。

また、最後に透析患者さんから学生に向けて臨床工学技士として患者さんに対して真摯に向き合えるような医療従事者になって欲しい事を伝えていました。

お二人の説明が終わった後は、2グループに分かれて学生からの質問に1つ1つ丁寧に答えて頂きました。

また患者さんのご厚意により、実際のバスキュラーアクセスを見せて頂き学生1人1人がスリルの確認、そしてシャント音の聴取をさせて頂きました。

今回の特別講義は、臨床現場で経験ある教員にとっても非常に貴重な時間でした。

さらに学生にとっては直接患者さんの声を聞くことが出来たことで、今、学生たちが臨床工学技士として勉強をしている意味について再確認ができたこと、これからの勉強に何事にも一生懸命取り組み、患者さんをしっかりと支える臨床工学技士になりたいと言った気持ちが芽生えたようです。

今回、学生さんに向けて話をして頂いたお二方には教員一同感謝します。

ありがとうございました。

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