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臨床工学科の2年生はこれまでに人体構造、生理学、疾患、装置と人工呼吸器に関する授業を行いました。
臨床現場では人工呼吸器を装着された患者様の吸引を臨床工学技士が行うことがあります。
人は鼻や口から肺までの気道を通して空気(酸素)を体内に取り入れます。
しかし、人工呼吸器を装着しているような場面では唾液や痰により気道がせまくなったり、つまったりすることがあります。
そうすると人工呼吸器からのガスも送りづらくなり、また肺炎などを引き起こすことにもなります。
そのため、決められた時間ごとではなく、適切なタイミングで吸引を行う必要があります。
現場の先生から吸引の必要性、手順や注意点を講義していただき、実際に閉鎖式吸引回路を用いて演習を行いました。
挿管チューブと人工呼吸回路の間に吸引回路を組み込むことで、吸引のたびに回路を外すということ無くなるため現場でも良く用いられる吸引回路です。
学生の皆さんは最初は教えていただいた手順に沿って確認しながら演習を行いました。
吸引にかかる時間や圧力が適切か考えて行うと思ったよりもずっと難しい様子でした。
何度も繰り返すことで手順であったり、チューブ挿入のコツであったりがつかめてきているようでした。
実際は患者様の状態を見たり、サチュレーションを確認したりともっと多くの内容がある吸引操作ですが、
ぜひ現場でも今回の学びを活かしてほしいと思います。
ご指導いただいた大同病院の糟谷先生ありがとうございました。
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