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BLOG
医療系の技術職を検討されている方から良くいただく「臨床工学技士」と「臨床検査技師」は、どちらも患者さんのために重要な役割を担っていますが、その仕事内容は大きく異なります。
今回は、この二つの職種の違いを分かりやすく解説し、さらに臨床工学技士についてご紹介します!
臨床工学技士は、一言で表すと「生命維持管理装置のプロフェッショナル」です。病院内で使用される様々な医療機器、例えば人工呼吸器、血液透析装置、人工心肺装置などを操作・管理し、医師や看護師と連携しながら患者さんの治療をサポートします。
手術室や集中治療室で、患者さんの呼吸、循環、代謝などを補助・代行する装置の操作・管理を行います。
医療機器が安全かつ適切に動作するよう、定期的な点検やメンテナンスを行います。
医療機器に関する安全対策を講じ、医療事故を未然に防ぎます。
医療機器の適切な使用方法やトラブルシューティングについて、他の医療従事者に情報提供や指導を行います。
新しい医療機器や治療法に関する情報を収集し、導入を検討したり、研修を行ったりします。
臨床工学技士は患者さんの生命に直接関わる重要な機器を扱うため、高度な専門知識と技術、そして責任感が求められます。
まさに、医療現場の縁の下の力持ちと言えるでしょう。
一方、臨床検査技師は「検体検査と生理学的検査のスペシャリスト」です。
患者さんの血液、尿、組織などの検体を分析したり、心電図や脳波などの生理的な検査を行ったりすることで、病気の診断や治療効果の判定に不可欠な情報を提供します。
血液、尿、便、喀痰などの検体を分析し、病原体の有無、細胞の状態、生化学的な成分などを調べます。
心電図、脳波、呼吸機能検査、超音波検査などを行い、体の機能や状態を評価します。
検査結果を正確に記録・管理し、医師に迅速かつ分かりやすく報告します。
血液型検査や輸血製剤の管理など、輸血療法に必要な業務を行います。
臨床検査技師は、目に見えない情報を科学的に分析し、病気の診断・治療に繋げる医療の根幹を支える重要な役割を担っています。
臨床工学技士 | 臨床検査技師 | |
---|---|---|
主な業務 | 生命維持管理装置の操作・管理、保守・点検 | 検体検査、生理学的検査、輸血関連業務 |
対象 | 医療機器、生命維持装置 | 患者さんの血液、尿、組織、生体信号 |
役割 | 患者さんの生命維持を直接的にサポート | 病気の診断や治療効果判定のための情報を提供 |
働く場所 | 手術室、集中治療室、透析室、MEセンターなど | 臨床検査室、病理検査室、生理検査室、輸血部門など |
求められる知識 | 医用工学、臨床医学、医療機器に関する専門知識 | 臨床検査医学、微生物学、生化学、病理学など |
このように、臨床工学技士と臨床検査技師は、どちらも医療に不可欠な専門職ですが、その専門分野と役割は大きく異なります。
近年、医療技術は目覚ましい進歩を遂げており、臨床工学技士の活躍の場はますます広がっています。
AI(人工知能)を搭載した医療機器や、より複雑な生命維持管理装置が登場しており、これらの専門知識を持つ臨床工学技士のニーズは高まる一方です。
医師や看護師だけでなく、様々な専門職が連携して患者さんの治療を行うチーム医療において、医療機器の専門家である臨床工学技士の意見は不可欠となっています。
病院内だけでなく、在宅医療や地域包括ケアシステムにおいても、医療機器の管理や指導を行う臨床工学技士の役割が注目されています。
ロボット支援手術、再生医療、遠隔医療など、新しい医療技術の発展に伴い、臨床工学技士が活躍できるフィールドはさらに広がることが期待されます。
臨床工学技士は、医療技術の進歩とともに常に新しい知識や技術を習得し、自己成長を続けられる魅力的な仕事です。
患者さんの「生きる」を支えるという大きなやりがいを感じながら、自身の専門性を高め、医療の未来を切り拓いていくことができます。
もし、医療機器に興味があり、人の命を支える仕事に情熱を感じるなら、臨床工学技士という道をぜひ検討してみてください。
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