VOICE

VOICE 07

「あの人のようになりたい」と目標に思ってもらえる言語聴覚士を目指しています

言語聴覚科

卒業生

吃音相談室勤務(愛知県名古屋市)

宮下さん

「あの人のようになりたい」と目標に思ってもらえる言語聴覚士を目指しています

言語聴覚士になろうと思ったきっかけは何ですか?

大学卒業後は、一般企業で働いていました。電話応対時に言葉の出づらさを感じ、その症状が「吃音(きつおん)」であることを知りました。いろいろ調べていくうちに、「話す・聞く・食べる」などで障害や悩みを抱えている人に対してケアを行う言語聴覚士という存在を知りました。そこで、自分と同じように吃音で悩んでいる人の力になりたいと思ったのが言語聴覚士を目指したきっかけです。また、当時入院中だった祖父も嚥下関連で言語聴覚士の方にお世話になっており、言語のリハビリから食事のリハビリまで幅広く関与できることにも魅力を感じました。

仕事のやりがいを教えてください

総合病院での勤務を経て、現在は吃音を専門とする福祉事業所で働いています。患者さんは、幼いお子さんから成人まで様々。元々、お子さんと関わることが好きだったこと、吃音症に悩む人の支えになりたいという思いがあったので、療育分野でとても楽しく働くことができています。ひとえに吃音といっても症状や考え方も人それぞれ。また、吃音の治療は確立されておらず、試行錯誤の日々です。通っていくうちに症状が改善されてきて「学校の発表会で上手に話せた」「練習の時のように上手く話せた」と子どもが笑顔で言葉をかけてくれることや、成長していく姿を見るのはうれしくて、やりがいにもつながっています。

専門学校時代の学びは、今どのように活かされていますか?

校内に言語発達障害サポートルーム「ひまわり」が併設されていて、1年次の後期に実際に施設を利用するお子さんと触れ合う授業がありました。訓練内容を自分たちで考え、実行していく過程の学びが、現在の仕事に活かされています。その授業でとても印象に残っていることは、先生から「患者さんのリハビリ内容が上手くいかなった時に、どうしてできないのだろうではなく、患者さんの状態に合わせた課題を出せなかったセラピストに問題があるということ。課題の提示に問題はなかったかどうかを振り返ることが大切」というアドバイスをいただいたことです。その視点が今でも私の仕事をする上の教訓となっています。

受験生へのメッセージ

社会人からの再進学は経済的な面もあり、なかなか勇気がいるかもしれませんが、セムイ学園には教育訓練給付金制度(専門学校実践教育訓練)があるので挑戦しやすい環境だと思います。大学を卒業した方が対象となる学科なので、社会人や主婦など年齢やキャリアの垣根を越え、互いに高めあいながら学べたのが楽しかったです。先生方もとても親身にサポートしてくださり、2年間安心して勉学に励むことができました。自信を持って皆さんにおすすめしたい学校です!

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